八王子城攻めの陣に残る塚群
どんな伝承か
多摩郡元八王子村の月夜峰の東にある塚の群れをいう。天正十八年に八王子城を攻めたとき、寄せ手の軍勢が陣を張った所で、大小の塚が数多く残っている。その場所は横川村との境にあたり、高さ六、七尺ほどの大きな塚が四つ、高さ三尺ほどの小さな塚が十四あるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年))
『日本伝説名彙』は、柳田國男の指導のもとに日本放送協会が昭和二十四年に編んだ伝説の名彙である。全国の伝説を、その拠り所となる木・石・岩・橋・清水・淵・塚・坂・屋敷・地蔵などの地物の名ごとに集め、伝わる県郡村名を付して、郡誌・市町村誌や伝説集、民間伝承誌などの出典を括弧で示す。冒頭に柳田の「傳説のこと」を置き、木・石岩・水・塚・坂峠・祠堂の部に分けて、巻末に資料の解説と種類別索引を付す。