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坂の先に出るタクシーのケンムン

所在地鹿児島県大島郡
年代現代
登場西郷竹彦
出典現代民話考 1 河童・天狗・神かくし

どんな伝承か

話者が奄美大島で、名瀬の町から笠利の宿までタクシーで戻ったときの話。山の中の上り坂にさしかかったころ、運転手にケンムンはいると思うかと尋ねると、思うも何もいるのだと答えた。この坂の先に出るので、運転手仲間は誰でも一度や二度は必ず出会うし、自分も会ったという。ケンムンの話を続けるうち、運転手がときどき振り返るので、どうやら話者をケンムンと取り違えているらしかった。ケンムンは人に化けることがあり、美女の姿になることもあって、近ごろはタクシーを拾って乗り、ふと気づくと消えているのだという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』は、松谷みよ子が編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞書で全国から寄せられた話と、郷土誌や雑誌『旅と伝説』などからの引用を、県別に話者・回答者・出典を添えて並べ、奄美・沖縄のケンムンやブナガヤにも及ぶ。目次では河童・天狗・神かくしの三章の頭にそれぞれ「考」を置き、巻末に河童の名称、天狗・神かくし年表、あとがきを掲げる。

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