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塩水の草山を通った笙を持つ大男

所在地長野県木曽郡木曽町日義塩水
年代現代
登場稿本の著者
出典現代民話考 1 河童・天狗・神かくし

どんな伝承か

長野県木曽郡日義村(現・木曽町日義)の話。故老松原栄助の稿本「いもの泡」第二十四話にある。ある人が、奈良井山のなきづら嶽の向い合いにある字塩水の上の草山へ千草を刈りに行き、日が暮れたので草ニオの中にもぐり込んで眠った。夜中にサートォーンという地響きに目を覚ますと、ドシンドシンと杖をつく音がし、二人ほどの足音と清らかな笛の音が聞こえてきて、恐ろしくなった。足音は近づくとぴたりと止まり、笛の音も絶えた。右手に金剛杖をつき、左手に笙の笛を抱え、ひらひらした冠をかぶり裾広の着物を着た、背丈八、九尺の者が二人、杖の音を響かせて前を過ぎて行ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』は、松谷みよ子が編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞書で全国から寄せられた話と、郷土誌や雑誌『旅と伝説』などからの引用を、県別に話者・回答者・出典を添えて並べ、奄美・沖縄のケンムンやブナガヤにも及ぶ。目次では河童・天狗・神かくしの三章の頭にそれぞれ「考」を置き、巻末に河童の名称、天狗・神かくし年表、あとがきを掲げる。

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