早池峯山の天狗と名乗った大男
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どんな伝承か
昔、七、八十年ほど以前のこと、遠野に万吉という人がいた。鉛の温泉へ湯治に行っていると、浴場で見知らぬ大男が声をかけ、自分は早池峯山の天狗だ、穀物が食いたくなったので遠野へ遊びに行くと言った。万吉が先に湯治場を立ったはずなのに、大男は町の東屋という酒屋に現れ、錆びた銭で酒を買い、そのまま万吉の家へ入って行った。男は毎日酒ばかり飲み、一日一羽の鳥を焼いて食べ、いつの間にか去った。残された小さな弓矢と、十六弁の菊の紋のある麻の帷衣、下駄一足が今もあるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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遠野市の伝承
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