屋根に上げた飯を持ち去る三峰山
どんな伝承か
明治二十三、四年頃の話である。同じ家では毎朝、三峰山にお供えするといって女の手にかけず、主人が神棚に飯を上げた。そしてそれを下ろすと、今度は屋根の上に上げておくのだった。次の朝に見ると、飯はなくなっていた。夜のうちに三峰山が来て持って行くとのことであった。民間伝承六巻十二号に載る。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 10 狼・山犬、猫』は、松谷みよ子が日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞き書きで全国から集めた話を編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、狼への畏れと信仰、送り狼や千匹狼、化け猫や猫の踊り、戦中の猫の供出、水洗トイレを使う猫までを収める。序文と各章の前文に続いて「狼・山犬」「猫」の二章を主題別の節に分け、各話例の後に類話の採集地・話者・出典を「分布」として並べる。