怪異の記録
どんな伝承か
千葉県香取郡大栄町(現・成田市)の津富浦小学校に、生徒に交じって毎日登校する一匹のトラ猫がいたという。まず職員室に落ち着き、校長室をのぞいて校長のOKサインが出ると中へ入る。眠くなれば保健室のベッドで大いびきをかき、給食の時間には職員室に戻ってくる。下校時には校庭に出て生徒たちを見送り、五時ごろまで学校に残ってから、最後に下校する先生と一緒に校門を出て行った。子どもたちからは「ニャンコ先生」と呼ばれ親しまれていた。昭和六二年五月号の雑誌『微笑』に掲載された話。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考・1970年代~1980年代推定)
松谷みよ子『現代民話考 10 狼・山犬、猫』を小話単位で全541話収録。狼・山犬・猫にまつわる現代の民話・怪異譚(送り狼・化け猫など)を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明535話・市区町村判明490話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。