背丈を超えて跳び雀を捕った野良猫
どんな伝承か
昭和62年2月頃、兵庫県神戸市の散歩道を何気なく歩いていた大曲芳夫は、一羽の雀がヒラヒラと舞い降りてきた瞬間、野良猫が自分の背丈よりやや高くジャンプし、その雀にパクリと食いつくのを目撃した。猫はそのまま悠々と歩き去っていったという。これほど劇的な跳躍力を見せる場面は再び見ることはないだろうと語られており、目撃したのは自分一人だったことも印象的だったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 10 狼・山犬、猫』は、松谷みよ子が日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞き書きで全国から集めた話を編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、狼への畏れと信仰、送り狼や千匹狼、化け猫や猫の踊り、戦中の猫の供出、水洗トイレを使う猫までを収める。序文と各章の前文に続いて「狼・山犬」「猫」の二章を主題別の節に分け、各話例の後に類話の採集地・話者・出典を「分布」として並べる。