次々と短命に終わった飼い猫たちと雌の異変
どんな伝承か
練馬区東大泉の、子どものいない夫婦の話。写真集を見てチンチラの子猫を飼い「カン」と名づけたが、二年足らずで尿道結石で死んだ。妻が離さないので夫は同じチンチラを買ったが、これも短命だった。次にヒマラヤンの雌雄を飼い四匹生まれたが、雌は育児をせず連れ合いを追うばかり。雄のボスも七年目に尿毒症で死んだ。以来雌の様子がおかしくなり、ところかまわず排泄するようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 10 狼・山犬、猫』は、松谷みよ子が日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞き書きで全国から集めた話を編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、狼への畏れと信仰、送り狼や千匹狼、化け猫や猫の踊り、戦中の猫の供出、水洗トイレを使う猫までを収める。序文と各章の前文に続いて「狼・山犬」「猫」の二章を主題別の節に分け、各話例の後に類話の採集地・話者・出典を「分布」として並べる。