トップ福島県の伝承国見町

石を転がして決めた鉄道の道筋

所在地福島県伊達郡国見町
年代現代
登場阿部強、話者
出典現代民話考 12 写真の怪・文明開化

どんな伝承か

鉄道を敷くにあたっての話。この部落の上の斜面は急で、頂上の付近には大きな石がいくつもあった。鉄道の側は酒をたいそう買ってくれ、部落の人達がみんな出て、できるだけ大きな石を転がすことになった。石がどこまで転がって止まるかを調べたのである。線路まで転がっては困るというので、石が止まったところからずっと先の方に鉄道を引いたのだという。その辺には転がって止まった大きな石が残っていた。酒を買ってもらって石を転がした、と年寄りが語っていた。明治の少し前あたりの生まれで、二〇歳ぐらいの血気盛んな頃のことであったろうという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考・1990年代初期(平成初期))

松谷みよ子『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』を小話単位で全550話収録。心霊写真など写真の怪と、文明開化期の怪異にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明377話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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