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汽車の火の粉が招いた石母田の大火

所在地福島県伊達郡国見町大字石母田
年代現代
登場阿部作蔵、話者
出典現代民話考 12 写真の怪・文明開化

どんな伝承か

蒸気機関車の時代のこと。機関士が汽車の釜を掃除した綿で油をふき、その綿を釜の中へくべた。それが蒸気とともに上り、煙と一緒に煙突から飛んだ。その火が飛んで火元となり、ずっと燃え広がった。明治三六年、石母田の大火である。話者が生まれる前の出来事で、聞いた話だという。大火といっても五、六軒ほどだったが、歩けないほど風が強かったという。二度と同じことを繰り返されては困るというので鉄道省へ陳情し、鉄道沿線の家々はみなトタンをもらって屋根にかけた。それまでは主に茅葺きだったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考・1990年代初期(平成初期))

松谷みよ子『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』を小話単位で全550話収録。心霊写真など写真の怪と、文明開化期の怪異にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明377話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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