墓の上に上がったタマガイ
どんな伝承か
島尻郡玉城村での話。夜、二、三人で夕涼みをしていたら、遠くの森の方からポッと火が上がった。相当大きな火であった。あれはタマガイだと思い、その場所はどこだろうと考えてみると、墓の上であった。その一週間後に、その墓の家の人が亡くなったという。今、六十九歳くらいの人が、十五、六歳の頃に見た話だそうである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。