天狗と幽霊が守る哲学堂の妖怪門
どんな伝承か
明治三十六年、哲学館大学長の井上円了が江古田村の和田山一万五千坪余りを譲り受け、哲学館の敷地とした。翌年には孔子・釈迦・ソクラテス・カントの四聖を祀る四聖堂を建て、続いて聖徳太子や菅原道真らを祀る六賢台、三学亭、宇宙館、図書館を設けた。ここを訪れる者がまず目にするのは、天狗と幽霊が守る哲理門で、俗に妖怪門と呼ばれる。柱には、物質の精気が凝って天狗となり、心性の妙用が発して幽霊となる、という趣旨の聯が掲げられている。園内には妙正寺川に架けた観衆梁など、哲学の概念になぞらえた造作が並んでいる。
原典より
第十一 内藤新宿の昔語り・・・・・・・・...第十二 高田馬場と山吹の里の旧蹟・第十三 目黒の筍と山路家・・・・・・第十四 江古田で天然氷が採れた・・・・・・・第十五 私の百姓時代・・・・・・第十六 終戦直後の食糧事情・…—— 城西風土記と昔語り(熊沢宗一・1959年(昭和34年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
城西風土記と昔語り(熊沢宗一・1959年(昭和34年))
『城西風土記と昔語り』は、東京中野の江古田に住んだ熊沢宗一が昭和三十四年に著し、自ら発行した郷土誌である。中野長者と淀橋の伝説、御犬小屋や桃園の旧跡、新井薬師、江古田の獅子舞、内藤新宿や高田馬場の昔語りなど、中野と近在の伝説・旧跡・寺社を、古文書や碑文、琵琶歌も交えて記す。全二十章の後半には著者の百姓時代や終戦直後の食糧事情、台風の被害、日露戦争の軍隊日誌を収め、巻末に著者略歴を付す。