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泥の中から現れた鬼子母神像

所在地東京都豊島区雑司が谷三丁目(鬼子母神堂)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典江戸動物民話物語

どんな伝承か

雑司ヶ谷の鬼子母神は日蓮宗法明寺に属する堂で、永禄年間に泥の中から現れた鬼子母神の像を祀ったのが始まりと伝わる。寺として建てられたのは天正六年のことで、それほど古いわけではないという。毎年十月のお会式には、太鼓を打ち鳴らし題目を唱えながら万灯を繰り出し、その混雑は言いようもないほどで、大田区の池上本門寺と並ぶにぎわいだった。門前では、すすきの穂で作ったみみずくと紙の蝶が昔ながらの素朴な土産として売られていた。

原典より

永禄年間泥の中から出現した鬼子母神像を祀ったもので、寺として建立されたのは天正六年というから、それほど古いものではない。—— 江戸動物民話物語(窪田明治) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

江戸動物民話物語(窪田明治)

『江戸動物民話物語』は、「郷土史・東京」の刊行会を主宰した窪田明治が、東京の郷土史を調べた材料から江戸の民話を選んでまとめた本である。狐や狸、猫、蛇が人を化かし、恩を返し、祟る話を中心に、本郷・王子・向島・麻布・三田など東京各地に伝わる話を収める。狐・狸・猫・蛇・不思議な生き物の五部に分け、一話ごとに舞台となった土地の史跡や寺社の由来、沿革の解説を添え、まえがきとあとがきを付す。

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