猫のお林の木を売る相談と続いた死
どんな伝承か
ヤクワの寺の裏の山は猫のお林といって、猫の林だそうである。語り手が嫁に来て一○年くらい経った頃、寺がひどく破損したので、少し裏の猫のお林の木でも売って寺を直すほかないと、檀家の衆が集まって山を売る相談をした。そうやって帰って来るとき、門前を出た道で檀徒総代の人がにわかに死んでしまった。またそれからいよいよ普請をするとなると、二人とか三人とか死んでしまい、みんな猫のとおりの顔になって死んだという。そのうえ、小僧が朝にお茶を持って客殿へ入って行くと、猫としか思えない大きな獣がおり、小僧は気絶してしまった。猫の祟りだというので、近所の和尚たちがみな拝みに行ったと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)