葉が柊に変わる下鴨の柊神社
どんな伝承か
下鴨神社の境内に柊神社がある。小さな社だが、その周囲には柊が植えてある。同じ系統の他の灌木を植えると、いつのまにかその葉が柊の葉になり、ふちにギザギザができるという。回答者も以前に見に行ったことがあり、念のため神社に電話で尋ねたところ、「徐々にですが、そういう現象があります」との返事だった。祭神は須佐之男命である。大国主命が柊を好まれたと聞いていたが、大国主命を祀る小さな社も境内にあるとのことだった。
原典より
木の中でも位が高いと此の地方では言われる柊は小木の時は獣達に葉を食い荒らされないよう保身手段として葉に鋭いトゲがあるが成長して獣達が届かん高さになるとトゲが無くなり艶やかな葉になるという。—— 現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。