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三年の交渉で守った屋敷森の大けやき

所在地東京都練馬区
年代昭和四二年頃〜四八年
登場本橋馨、納所とい子、話者、回答者
出典現代民話考 9 (木霊・蛇)

どんな伝承か

昭和四二年頃から、富士街道の道路拡張のために我が家の北側の大けやきを伐採してくれと話があった。私の家は屋敷森になっていて、大けやきは赤城おろしの北風をさえぎる、武蔵野特有の屋敷森である。三〇〇年もたった木を伐ればまた三〇〇年待たねばならないと考え、都と交渉したが、都側は伐るの一点張りだった。折しも日光の太郎杉が同じ理由で裁判になっており、その判決が出るまで判は押さないといって様子をみた。四四年、一度失った文化遺産は復元できないという判決が出ると都側もがらりと変わり、ぜひ残してほしいということになった。三年ほどかけ、木が歩道にのるよう土地も提供して、四八年に道路ができた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。

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