添い寝で子を授かるという子育て松
どんな伝承か
栄源寺の隣りの小さな神社の庭で会ったおばあさんから聞いた話である。この神様はオヤシロ様とか子育て様などといって子供の神様であり、この松の木は子育て松という。下の方がふくらんでいるのは腹に子供が入っている姿で、その上の二つのコブがおっぱいである。左が大きく右が小さいので、この村の女はみんな右と左の乳房の大きさが違うという。子供のできない夫婦が二人でこの庭に来て添い寝をすると、必ず子供が生まれるといわれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。