高良山の杉を貰い若木を奉納した家
どんな伝承か
昭和四三年頃のこと。久留米の東に高良山があり、その中腹に高良大社がある。一山ほとんどが神域で、一本の木も個人で伐ることは許されない。昭和二八年の台風で大きな杉が何本か倒れた。高良杉といってなかなか手に入らないものだが、材木屋に知合がいて譲ってもらい、昭和四二年に新築するまで預けておいた。新築ができあがって安心していたところ、お宮の木をいただけば御恩返しに若木を奉納しなければならないと聞いた。なるほどと早速植木屋に頼み、杉のあった辺りに杉苗を植えてもらった。あれから二〇数年、若木も大きく育っただろうと案じている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)