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高良山の杉を貰い若木を奉納した家

所在地福岡県久留米市(高良大社)
年代昭和四三年頃(倒木は昭和二八年、新築は昭和四二年)
登場加藤万里子、回答者
出典現代民話考 9 (木霊・蛇)

どんな伝承か

昭和四三年頃のこと。久留米の東に高良山があり、その中腹に高良大社がある。一山ほとんどが神域で、一本の木も個人で伐ることは許されない。昭和二八年の台風で大きな杉が何本か倒れた。高良杉といってなかなか手に入らないものだが、材木屋に知合がいて譲ってもらい、昭和四二年に新築するまで預けておいた。新築ができあがって安心していたところ、お宮の木をいただけば御恩返しに若木を奉納しなければならないと聞いた。なるほどと早速植木屋に頼み、杉のあった辺りに杉苗を植えてもらった。あれから二〇数年、若木も大きく育っただろうと案じている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。

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