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向山で木から木へ跳んだ白い小蛇

所在地山形県西置賜郡小国町
年代一〇年ほど前
登場—
出典現代民話考 9 (木霊・蛇)

どんな伝承か

一〇年ほど前のこと。ある嫁が向山へ朝草刈りに行き、無心に刈り急いでいると、目の前を白い小さな蛇が這ってきた。珍しい蛇だと言いながら見ているうちに、蛇は近くの木にするすると登り、木から木へ跳びはねるようにして移り、やがて姿を消したという。嫁が「あれ、見ろ見ろ」と指さして呼んだので、一緒に刈っていた三、四人もみな白蛇の跳ぶさまを目にした。何か神様のお告げになることであろう、よい事ならよいがと皆で言い合ったと伝わる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。

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