屋敷の石垣に棲む白い頭の守り神
どんな伝承か
語り手が祖父から聞いた話である。二〇年前から家の屋敷の石垣の中に、大きく太い白い頭の蛇がいるという。祖父は、暖かくなると一年に一度ぐらい白い蛇が出てくるのを見たそうで、母も何度か見たという。語り手自身は一度も見たことがない。聞いたところでは、どこの家にもこの白い蛇はいて、その家の守り神なのだという。祖父は七〇歳ほどで亡くなったが、白い蛇のいる場所へ行ってずっと待っていたこともあった。白い蛇はそうそう出てくるものではなく、絶えず家を守っているのだそうである。白い蛇を殺せばその人やその家に祟りがあり、家から守り神がいなくなるからだと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)