縁の下に住みつく屋敷守への声かけ
どんな伝承か
見附では、縁の下や庭に蛇が住みつくと屋敷守といって喜んだ。その家のおじいさんが子どもの頃から住んでいるという蛇もいて、直径十センチもあろうかという蛇が庭の柿の木やざくろの木に頭を下にしてぶら下がっていたり、人がいても悠々と玄関の前を横切っていったりするのを見た。そんなとき家の者は「わるさすんなよ、家ちゃんと守ってくれいや」と必ず声をかけるのである。時には庭の鶏小屋の卵を取ったり雛を呑んだりもしたが、子どもが棒で追いかけるとひどく叱られた。大事にされていたわけである。四〇年以上も前の話だという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)