里まわりを捨てに行った子らの死
どんな伝承か
戦時中の話である。ある家でニワトリを飼っていたところ、里まわりと呼ばれる家の中にいる大きな蛇が毎日卵を食べに来た。あまり卵を取られるので腹を立てた主人は、その蛇をたたき殺した。それを、当時五、六歳だった隣の男の子と、同じ年頃の語り手のいとこの男の子が見ていた。二人は主人から蛇を捨ててきてくれと頼まれ、大きな蛇だったので棒を使って二人がかりで捨てに行った。そのあと一年くらいの間に、蛇を殺した主人と捨てに行った子ども二人の、三人が亡くなった。それぞれちょっとした病気や漆かぶれなど、ほとんど原因の分からない病だったので、みんなは蛇のたたりやったと言った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)