切り株の黒蛇ににらまれた翌日の熱
どんな伝承か
昭和五十七年五月のこと。小学校の遠足で近くの山に入って遊んでいると、友人が生きた蛇を捕まえてきた。逃げようとするのを見て友人が頭を潰し、それでもまだ動いて草むらへ向かったが、やがて力尽きて死んだ。帰り道、その友人と並んで歩いていると、切り株の上に大きな黒い蛇がいて、二人をじっとにらんでいた。翌日、蛇を殺した友人は理由の分からない熱を出して学校を休んだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。