つるべの青大将とお諏訪様
どんな伝承か
井頭というところにつるべ井戸があった。姉がつるべを上げると青大将が巻きついてきて、夜のことでもあり驚いて手を放し、蛇は落ちた。それきり誰も水を汲みに行かなくなったが、そうもいかず一日二日して行くと、二度目に上げたときにまた蛇が上がってきた。祖母が死ぬんじゃないよと言って、すぐ上の杉山を深く掘り、藁を敷いて、死なないでくれと念じながら埋めてやった。話はそれで終わったはずだったが、つるべを上げた姉が三〇で亡くなった。あまり苦しむので亡くなる二、三日前に見てもらうと、お諏訪様がさわると言われた。お諏訪様とは蛇のことだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)