川戸の山かがしは祖父だと名乗った
どんな伝承か
家のあたりに出る蛇は殺してはならない。それはその家の先祖の人だからだという。先年、土淵村林崎の柳田某という人が、自分の家の川戸にいた山かがしを殺したところ、祟られて子どもと自分がひどく病んだ。巫女に聞いてもらうと、蛇は「おれはお前の家の祖父だ。家に何事もなければよいがと案じて家の方を眺めているところを、お前に殺された」と言った。詫びをしてやっと許してもらったという。また佐々木君の近所のある家でも、川戸で蛇を殺してから病気になり、物識りに聞くと「おれはお前の家の母親だ」と言ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)