潰したヤマカガシが消えて続く不運
どんな伝承か
昭和五六年八月頃のことである。南谷君が友人二人と昆虫採集のため付近の水田へ行った。水田の橋に縦一メートル、横二メートル、深さ三〇センチほどの水たまりがあり、そこに刺してある杭の水中の部分に蛇が巻きついていた。引っ張り出すと約一メートル四〇センチのヤマカガシだった。南谷君と友人は尾をつかんで振り回し、地面に叩きつけ、瓦の下敷きにして上から体重をかけて潰した。顔はぐちゃぐちゃになり体もくたりとなったので死んだと思い、軽く土をかけて去った。数時間後に戻ると死骸は見えず、這った跡だけが残っていた。その日、友人の一人は足を杭に刺して高熱が続き、南谷君はその後、何をやっても運が悪くなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)