中野坂上の蛇姫様とコガネヘビ
どんな伝承か
環状六号の中野坂上、十中のそばに蛇姫様と呼ばれるお宮があり、白金竜昇宮という。そこでコガネヘビ、黄金の蛇と呼ぶ蛇が見つかり、それを祀ったものだという。宮は塔の山の白玉稲荷神社の鳥居の真ん前にあり、戦後に個人が建てたものである。城山の人で都会議員をした野口という人が音頭を取って祀ったのではないかと語られている。そのあたりには広い農事試験場があり、今は立川へ移っているが、何千坪という敷地の中に蛇がいたのではないかという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。