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千駄栗毛とオシラさまの由来

所在地岩手県気仙郡住田町
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典住田町史 第6巻 (民俗編)

どんな伝承か

昔ある長者に、どこの国にもいないほど美しい一人娘がいた。娘が毎日馬屋に通うので、三歳の牡馬千駄栗毛に恋をしていると噂が立った。怒った長者は千駄栗毛を殺し、皮を桑の木につるした。何日か後の晩、黒い煙と嵐が屋敷を包み、馬の皮が寝ていた娘を背に乗せて空高く飛び去った。巫女に占わせると、娘は遠い国で無事に暮らしており、十月十六日まで便りを待てというお告げだった。その日の夕方、西の空の雲から錦に包まれた箱が落ち、中に見たことのない虫が二匹入っていた。桑の葉を与えると虫は育って真っ白な繭を作り、長者はその糸で絹を織り、娘と馬の顔を桑の木に彫って神にまつった。これが町に伝わるオシラさまの由来だという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

住田町史 第6巻 (民俗編)(住田町史)

『住田町史 第6巻(民俗編)』は、岩手県気仙郡住田町の町史の民俗編から、伝説の節を抜き出したものである。地名・石や岩や水・長者や旧家・社寺や祠堂の四つに分けて、山姥のような老婆と和尚の大股・小股、石にされた姥、河童の頼んだ手紙、櫃割長者の大蛇、座敷わらしなどの言い伝えを収める。世田米・上有住・下有住の集落や山に結びついた話が中心である。

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