臼にわいた馬頭の虫と蚕の始まり
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どんな伝承か
昔、百姓の爺様と婆様に美しい娘が一人あった。馬舎には葦毛の駒を飼っていて、娘は年頃になると馬舎に通い、馬と夫婦になった。父は怒って馬を曳き出し、山畑の大きな桑の木の枝に吊して殺した。生皮を剝いでいるところへ娘が来て泣いていると、その生皮が娘をくるんで天へ飛んで行った。老夫婦が泣き暮らしていると、ある夜、娘が夢枕に立ち、三月十六日の朝に土間の臼の中を見よ、馬の頭の形をした虫がわいているから、馬を殺した桑の葉で飼えば絹糸をこしらえる、それはトトコという虫だと告げた。その朝、臼の中には夢の通りの虫がいて、桑の葉をよく食って繭をかけた。これが蚕の始まりで、馬と娘はオシラさまという神になった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第2巻』所収の「文化叙事伝説」64話(岩手・宮城・秋田)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。
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遠野市の伝承
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