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大尽山に響く天狗の楽の音

所在地青森県むつ市大字田名部(大尽山)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典むつ市史 民俗編

どんな伝承か

昔、恐山には天狗が住み、気が向くとあちこちへ飛んで不思議を見せたと伝えられる。宇曽利湖を取り巻く蓮華八山のひとつ、大尽山のふもとでは、ときおり管弦の調べが聞こえてくることがあった。そのときはどれほど晴れていても急に雨雲が垂れこめ、山は荒れ、湖には白波が立ち、木々がざわめいたかと思うと、ふいに静まり返ったという。恐山の宿坊の老人はそんなとき、お山が荒れるから不浄なことはないか確かめよと注意して回った。これは天狗が楽を奏で、聖地で人々が不浄をはたらくのを戒めたのだと言われる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

むつ市史 民俗編(むつ市史)

『むつ市史 民俗編』の口承の章から、下北に伝わる伝説と世間話を抜き出したものである。苫生野や田名部川の口碑、蠣崎氏や落人の宝の伝え、恐山の開基と天狗・霊話、常念寺の仏、横迎町の竜神と河童、行人塚、半太窪、飯綱の噂、奥内・関根・大湊・田名部の狐の話などを収める。菅江真澄の紀行の記事を引きながら、むつ市とその周りの土地の伝えをまとめている。

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