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火中に消えた行者泉海坊の塚

所在地青森県むつ市新町(行人塚)
年代伝承(口承)
登場泉海坊、火中に身を投じた大覚院の行者
出典むつ市史 民俗編

どんな伝承か

国鉄大畑線の新町のガード下を左へ入ると、昔の火葬場の近くに石倉沼という小さな沼があり、そばの森の土盛りに石の小堂が立つ。これが新町の行人塚である。戦国のころ、田名部と近在では火事が続き、仏のたたり火だと噂された。新町熊野神社の奥の院、大覚院の三代目泉海坊は人々を救おうと、田名部川で七日間水垢離をとったのち、弘治三年四月八日、沼のほとりに干し草を千駄積んで火難封じの行に入った。呪文を千回唱えて草の山に登り、火がつけられても動かず、錫杖を鳴らしながら炎の中に消えた。それから火事はぴたりとやみ、人々はそこに墓を築いて霊を祀ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

むつ市史 民俗編(むつ市史)

『むつ市史 民俗編』の口承の章から、下北に伝わる伝説と世間話を抜き出したものである。苫生野や田名部川の口碑、蠣崎氏や落人の宝の伝え、恐山の開基と天狗・霊話、常念寺の仏、横迎町の竜神と河童、行人塚、半太窪、飯綱の噂、奥内・関根・大湊・田名部の狐の話などを収める。菅江真澄の紀行の記事を引きながら、むつ市とその周りの土地の伝えをまとめている。

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