野馬追いの原に消えた滝夜叉姫
どんな伝承か
ひばりが原を中心に行われる相馬の野馬追いは、天慶年間に平将門が小金原へ関八州の兵を集め、野馬を駆けさせて訓練したことに始まると伝わる。元享年間、相馬重胤が相馬郡へ移ってきたときこの行事を移し、ひばりが原で行うようになった。古い書物によれば、将門の娘滝夜叉姫は奥州へ赴いて恵日寺に入り、寺のかたわらに庵を結んだ。やがて父の意思を継いで相馬の古御所にひそみ反旗を翻そうとしたが、大屋太郎光国に滅ぼされた。姫は最後に白馬にまたがり、相馬中村の牧馬の群れにまぎれて行方をくらました。今も放牧馬のなかに姫の駿馬の姿を見ることがあるという。
原典より
東京都番町皿屋敷 平将門の首塚逆さ銀杏になった親鸞の杖花嫁にたたる下男の亡霊子供を喰らう脱衣姿◆お岩の怨霊を鎮める祠堂 江戸の盗賊、不死身の甚内観音さまから生まれた浅草? の恩返しの伝説◆五百羅漢像を巡る史話 伝説が伝え…—— 心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。