廃墟のフィルムに写った娘の顔
どんな伝承か
周桑郡丹原町の千原には、怨念と霊魂がしみついているのではないかと著者が書く土地がある。あるテレビ番組の取材班は地元警察の協力を得て、昔ここで父親が病の娘を簀巻きにして天井から逆さに吊り、三日三晩責め殺したうえ囲炉裏の中へ埋めたという事件を追い、千原出身者の証言をもとに現場らしい廃墟を撮影した。ところが一六ミリのフィルムには、その娘とおぼしき人の顔がはっきり写っていたという。放映後、レポートしたアナウンサーの体に変調が起きるなど、原因の分からない出来事が続いた。番組には土地の老人から幽霊など出ないという反論が寄せられたが、著者が改めて訪ねて聞くと、その老人も娘殺しのほかに赤子殺しの事件があったことを認めたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。