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タヌキの寄り合い場になった家

所在地長野県長野市
年代昭和
登場松井、手紙の主・体験者
出典霊魂の謎-新版タナトロギー入門

どんな伝承か

長野市に住む六十八歳の松井老人から、著者のもとに一通の手紙が届いた。病気のたびに神様にお加持を頼む家で、風邪をこじらせた夫に十日ほど加持を受けさせると、夫が座ったまま飛び上がるようになった。神が乗り移ったとおだてられ、伏見で御玉を受けて二階に祀ったが、夜ごと耳元で大勢の声が騒ぎ、明け方に鶏が鳴くと静まった。やがて自分の中に別の心が生まれ、祀った神を捨てねば家が絶えるとしゃべり出した。別の神様に見てもらうとタヌキの寄り合い場になっていると言われ、祀り物を焼くと元の平穏に戻った。のちの大掃除で床下一面に足跡が見つかったという。著者はこれを準憑依の現象とみている。

原典より

その後、大掃除がありまして床の下を見ますと、一面に足跡が残っておりました。—— 霊魂の謎-新版タナトロギー入門(中岡俊哉・1990年(平成2年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

霊魂の謎-新版タナトロギー入門(中岡俊哉・1990年(平成2年))

『霊魂の謎-新版タナトロギー入門』は、昭和四十八年に新書版で出た『タナトロギー入門』を、中岡俊哉が文庫化にあたって大幅に加筆・訂正した心霊研究の本で、まえがきは一九九〇年九月付である。著者自身の霊体験から説き起こし、背後霊・地縛霊・騒霊・悪霊・祖先霊・金縛り・淫霊の事例、臨死体験と転生、死者の声の録音や自動書記、恐山のイタコ、心霊治療、心霊写真の鑑定を国内外の例で述べる。まえがきでは「七疑三信」という著者の調査の立場を語っている。

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