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日暮里と川口に同時に現れた霊能者

所在地東京都荒川区日暮里
年代昭和
登場八百屋さん、千葉正平、川口市原町の八百屋・治療先の主人
出典日本怪談集 幽霊篇

どんな伝承か

筆者が日暮里に住んでいたころ、同じ家に四十代の霊能者、日華女史が暮らしていた。ある日、筆者は川口の八百屋へ手当て療法に出かけ、座敷から表を眺めていると、日華女史と寸分違わぬ装いの婦人が通り過ぎた。赤い着物の袖口までそっくりで、行っては戻り、また行っては戻る。日暮里へ帰ると、女史は出かけたときと同じ場所に座っており、開口一番、見に行ったのに気づかなかったようだと言った。同席していた家主も病人も、女史は一歩も動いていないと証言する。倒れも意識を失いもせず、平常のまま二か所に現れたところが不思議だと筆者は書いている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・1969年(昭和44年))

『日本怪談集 幽霊篇』は、今野圓輔が昭和四十四年に編んだ幽霊体験談の集成である。新聞・雑誌・単行本や民俗の報告、編者自身の採集から、影や物音、人魂、生霊、死の知らせ、皿屋敷、戦死者の霊、船幽霊、タクシーに乗る幽霊など、日本各地の人びとが見聞きした怪異を、作家の創作を除き原文を尊重して再録する。十章に分けて各章の頭に編者の解説と注を置き、巻末に産女や子育て幽霊を論じた「幽霊外伝」と木原浩勝の解説を付す。

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