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水難の浜に現れた防空頭巾の女たち

所在地三重県津市
年代昭和三
登場梅川弘子さん、山本剛良、渡辺小三郎、郵便局長(因縁を聞き集めた)、救われた後に亡霊を見たと言い死去
出典日本怪談集 幽霊篇

どんな伝承か

三重県津市の海岸には海の守りの女神像が立つ。昭和三十年七月二十八日、市立橋北中学一年生の女子三十六人がここで水死した。生存者の一人梅川弘子さん(当時二二歳)は昭和三十八年発行の週刊誌『女性自身』に手記を寄せ、同級生が次々と波間に消えていくなか、防空頭巾をかぶりもんぺをはいた黒い一団が水面をゆすりながら近づいてくるのを見たと記した。逃げようとした足を強い力でつかまれ意識が薄れる中でも、まとわりつく女の白い無表情な顔を見続けていたという。弘子さんは救助されたが肺炎で二十日間入院し、うわごとで「亡霊が来る」と口走った。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・1969年(昭和44年))

『日本怪談集 幽霊篇』は、今野圓輔が昭和四十四年に編んだ幽霊体験談の集成である。新聞・雑誌・単行本や民俗の報告、編者自身の採集から、影や物音、人魂、生霊、死の知らせ、皿屋敷、戦死者の霊、船幽霊、タクシーに乗る幽霊など、日本各地の人びとが見聞きした怪異を、作家の創作を除き原文を尊重して再録する。十章に分けて各章の頭に編者の解説と注を置き、巻末に産女や子育て幽霊を論じた「幽霊外伝」と木原浩勝の解説を付す。

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