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神様を追い出そうとして死んだ長男

所在地青森県東津軽郡外ヶ浜町
年代1970年12月8日朝
登場母親47歳と長男18歳
出典日本の憑きもの

どんな伝承か

一九七〇年十二月八日の朝、青森県津軽郡蟹田町で、四十七歳の母親がイタコの告げを信じ、頭痛を訴える十八歳の長男に乗り移ったという悪霊を追い払おうとして、長男を殴り殺した。母親は、七日の夜はかわいそうなので添い寝していたが、八日の午前零時ごろ、息子に乗り移った神様が息子をとるというので息子と睨み合った、二時ごろになって神様を追い出すため取っ組み合いになり、主人も娘も手伝ったが神様に負けたので死んでしまった、と錯乱状態で述べたという。死んだ長男は大工見習いで、近所の人たちからは仲のいい親子と見られていた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の憑きもの(吉田禎吾・民俗・憑きもの研究・1972年(昭和47年))

『日本の憑きもの』は、吉田禎吾が一九七二年に著した人類学の研究書である。キツネ・イヌガミ・オサキなどの憑きもの信仰と、それを家筋で伝える憑きもの筋を、島根・高知・大分などの村での調査事例と古記録をもとに取り上げ、アフリカやヨーロッパの邪術・妖術と比べて論じる。三章立てで、憑きものの正体と特色、憑きもの筋の形成と伝播、憑きものが村落社会で果たす働きを順に述べ、注とあとがきを付ける。

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