天狗と空を飛ぶ・武士の不思議な蒸発(北越奇談)
どんな伝承か
奥州の武士が石地の宿場を出て馬の後ろを歩いていたが突然消失。半年後にひょっこり帰宅。山伏と歩くうち山や絶壁を駆け登り鳥が空を飛ぶような心地で、日光山を拝もうとして夢から覚めたように故郷の平地に出ていたと語る。
原典より
享和三年(一八〇三年)、奥州の武士某が柏崎に行く途中、石地の宿場を出て、馬の後ろを歩いていましたが、突然姿が見えなくなりました。—— お化けと幽霊(大高興・1978年(昭和53年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
お化けと幽霊(大高興・1978年(昭和53年))
『お化けと幽霊』は、大高興が昭和五十三年に青森市の北の街社から出した、お化けと幽霊と心霊現象の解説書である。仮死からの蘇生の話や霊魂論に始まり、青森県内で撮られた心霊写真の実例、こっくりさんなどの霊界通信法、天狗・寝太り・鎌鼬などに出会った話、幽霊の存在説と否定説・分類・人相学、人魂までを扱う。問答の形でお化けを語る節や観察と記録の手引きを交え、巻末に五十音順の心霊用語集を付す。