放送を続けて犠牲になった役場の女性
どんな伝承か
東北の消防団は結束力が強く、自分の命を顧みずに勇敢に救助へ向かうことで知られる。津波の到来を家族や周囲に報せたあと、お年寄りの救助に向かってそのまま犠牲になった者も少なくない。宮城県では、南三陸町の役場につとめる女性が、津波が押し寄せるなかで非常放送を続けたまま犠牲になったことがニュースになった。岩手県大槌町でも、津波到来の警報のため海沿いの半鐘を鳴らし続けて犠牲になった消防団員がいる。自分の命を顧みずに他人を助けるという尊い覚悟は、人々の心に深い印象を残したと著者は記している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
震災後の不思議な話-三陸の怪談(宇田川敬介・2011年以降(東日本大震災関連))
震災後の不思議な話(三陸の怪談)/津波の死者の霊・幽霊/地震の予兆(井戸の水)/タクシーに乗る幽霊/震災の鎮魂と怪異