太霊道支部の透視実験と碁石の患部図
どんな伝承か
大正七年、著者は仙台の太霊道の支部で、その有名な透視能力者の実験を見せてもらった。この人物は、部屋でも壁でも人体でも花瓶でもすべてが透き通って見え、時には自分が空々漠々の中にいるように感じると公言していた。能力者は著者の身体を透視し、腹のところに曇りが見えます、胃病をおやりになったことがあるでしょうと言った。太霊道の雑誌に載る透視図も、内臓の患部を精密に描いたものではなく碁石を並べたような黒点の集まりにすぎない。著者はこれを、能力者自身の暗示と無学な想像が生んだ軽い幻覚まがいのものと見た。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊現象の科学(小熊虎之助・大正期(1912年頃推定))
心霊現象の科学的検証(小熊虎之助)/詐欺事件と夢のお告げ/幻覚・錯覚の心理/暗示と変態心理/迷信打破と科学的態度