佐伯某、狐ノ魅シ得ザル事
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どんな伝承か
公平廉直な佐伯が尾津御茶屋番の頃、牛野谷の狐が美女に化け背後から足音を立てるが、佐伯は少しも後ろを見ず平気で行くので狐は手の出しようがなかった。狐が『某は色で動かす人に非ず』と語ったという。
原典より
佐伯某ハ、少フシテ玉乃小太郎先生ニ従学シ、坂本老圃翁・森脇昨非翁等ト学友タリ。—— 岩邑怪談録(広瀬喜尚(編:藤田葆/増補:今田純一/付録:静間密)・天保年間成立・明治期増補(原本明治四十三年成稿)/昭和51年(1976)岩国徴古館刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
岩邑怪談録(広瀬喜尚(編:藤田葆/増補:今田純一/付録:静間密)・天保年間成立・明治期増補(原本明治四十三年成稿)/昭和51年(1976)岩国徴古館刊)
岩国藩士・広瀬喜尚(仁兵衛、天保頃の博識家)がまとめた郷土怪談集を核に、明治期に今田純一(散木園主人)が二十余条を増補(追加)し、さらに藤田葆が古老聞き取りの『続怪談録』・歴史的瑞兆を集めた『実事談』・幼童の変死記録を集めた『変死部』を継ぎ、巻末に静間密の怪火・投石怪五話を付録とした、岩国・錦見・横山周辺を舞台とする総合怪異録。
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