だるま寺に現れる神ダーリーの人々
どんな伝承か
首里鳥堀町にある西来院は臨済宗妙心寺派の寺で、だるま寺の通称で親しまれ、十二支寺の一つとして島じゅうのユタに崇められている。ユタが依頼者を連れて祈願に訪れることも絶えない。この寺には、ユタになる前の関門とされる神ダーリーのさなかにある人がやって来ることもある。そうした人は本堂に座りこんで祈りの言葉を歌にして歌ったり、泣きながら悩みを訴えたり、落ち着かない目つきで本堂の中を歩き回ったりして、心を病んだ人と見分けがつかないほどだという。
原典より
ところで、寺には 神ダーリー 最中と思われる人がやってくることもある。—— ユタと霊界の不思議な話(月刊沖縄社) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ユタと霊界の不思議な話(月刊沖縄社)
『ユタと霊界の不思議な話』は、月刊沖縄社が編んだ、沖縄の霊能者ユタについての取材記録である。那覇など都市地区の有名なユタへの取材をもとに、持ち込まれる相談、ユタになったいきさつ、マブイと霊界の考え方、十二支寺や拝所巡拝の意味を問答の形で記し、依頼者の体験談も添える。序章の体験談と四つの話に続いて、ユタを母に持った子の手記、霊示を書き取る人の話、有名霊能者百二十人の一覧、用語説明を収める。