地縛霊を口実に買い叩かれた成城の家
どんな伝承か
五十二歳の自営業Aは、都内有数の住宅地である成城に十五年住んでいた。仕事の不振、娘のひき逃げ事故、息子の結婚難、妻の更年期障害が重なり、土地か家相に難があるのではと疑って教団に相談する。翌日訪れた教祖は祈りの最中に七転八倒し、これほど執念深い地縛霊は稀だ、鎮められる者はいない、一刻も早くここを手放せと告げた。教団出入りの不動産屋が二週間で買い取り、Aは移り住んだが暮らしは好転しない。調べてみると、その不動産会社は教団が出資して作ったもので、安く買い叩いた土地を浄霊済みと宣伝し、高値で売りさばいていた。
原典より
Aさん(五十二歳、自営業)の家は、都内有数の住宅地である成城にあった。—— インチキ霊能力者にダマされるな(松林秀豪・霊感商法・批判) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
インチキ霊能力者にダマされるな(松林秀豪・霊感商法・批判)
『インチキ霊能力者にダマされるな』は、松林秀豪が著した霊感商法への警告の書である。著者のもとで行う「心霊110番」に寄せられた苦情相談をもとに、天国行きの切符や水子霊を持ち出す高額の請求、誓約書による責任逃れ、ドライアイスや映像を使った演出など、霊能相談をめぐる被害の手口を実例で示す。「こんな手口でダマされた」「霊能力とはどんなものか」「インチキと本物の見分け方」の三章に、ダマされないための十カ条とあとがきを添える。