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池の一本道で招いた仲ばあやん

所在地兵庫県淡路市尾崎
年代昭和三十年
登場森ひさ、仲ばあやん、死者(義理の姉妹)
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

津名郡一宮町尾崎の森ひさが語った昭和三十年頃の話。義理の姉妹だった仲ばあやんは、つらいからといって首を吊って死んだ。ひさが大病をして生死の境をさまよったとき、その仲ばあやんが手招きをした。池の中に一本道がすっと通っており、その向こうで仲ばあやんは生前と同じように草を引いていた。すがって渡してもらうと、頭上には大きなお大師さんが目を見開いて見下ろし、冬の寒い時季なのに朝顔が一面に咲いていた。朝顔を切ってくれと頼むと、仲ばあやんは黙ってお大師さんを指さした。帰ろうとして池の上に出ると、すぐ下を自動車が走っており、危ないと思った途端に仲ばあやんは消え、娘の玉に呼ばれて気がついた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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