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二階を歩く下駄の音と訃報

所在地北海道札幌市中央区
年代昭和五十二年
登場井上ゆかり、井上二美
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話
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どんな伝承か

昭和五十二年五月二十六日のことである。次男二郎の婚約者ゆかりは、祖母と母とで夕暮れどきにテレビを見ていた。すると二階で誰かがコト、コトと歩く音がする。皆は出かけたはずだと母は言うが、ゆかりには下駄でも履いて歩くような音が聞こえる。以前に泥棒に入られたことがあるので、女三人が棒を持って二階へ上がったが誰もいない。階下へ下りるとまた同じ音がした。一一〇番しようと電話に寄ったとたんに呼び出し音が鳴り、受話器を取ると「オヤジが今、目を落としたの」という二郎からの死の知らせだった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)

松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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