トップ > 大阪府の伝承 > 大阪市

胸を押さえる姑と食事の供養

所在地大阪府大阪市北区黒崎町
年代昭和十九年
登場山下英教
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

昭和十九年、空襲より前の話である。回答者の父は大阪市大淀区黒崎町で寺を営んでいた。その檀家の一軒で老いた女が亡くなり、二七日を過ぎたころ、家の嫁が寺を訪ねてきた。毎晩のように亡き姑が現れ、胸を押さえつけて睨むので、恐ろしくて眠れないのだという。父は仏前をお参りしたうえで、生前に食べ物を供えていなかったのだろうと問い、これから一週間は自分の食事も同じように供えるようにと勧めた。言われたとおりにすると三七日にはもう現れなくなり、嫁は喜んで寺へ知らせに来たという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

種別から探す

# まつってくれ枕押さえ供物の供養

大阪市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』の伝承