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見舞えなかった母の幽霊

所在地長野県塩尻市大字奈良井
年代現代
登場日向繁子
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

長野県木曽郡奈良井(現・塩尻市)での話。奈良井の宿で民宿をしているおばさんから聞いた。おばさんは嫁に来た当座、姑に気兼ねをしていた。木曽駒ヶ岳を越えた飯田の山あいの村から嫁いで間もなく、実家の母が病気になった。母は自分に看てもらうのでなければ嫌だと言って入院しなかったので、病院へ行って看るからと言って入院させた。だが姑がおり、仕事も子供もあって病院へ行けず、三か月ばかりで母は亡くなった。その後、母が青い顔をして枕元に出てくるようになった。墓へ行き、看病に行けなくて悪かった、成仏してくれと拝んだところ、それきり出なくなったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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# 殺された人からの呼びかけ枕元に立つ死者

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