週番腕章を借りて代筆した日
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どんな伝承か
昭和十九年十月から二十年九月頃までの話。弘前東部第五十七部隊では非常呼集があると「カジダ、カジダ」と声が飛び、私物を持って逃げる。各中隊の週番下士官は集合を命じられ、週番下士手帳を持って連隊本部へ来いと言われた。ところが下士官には連隊副官の命令を筆記できない者が割合に多く、語り手は時々その週番腕章をつけた上衣を着せられて代行したものだという。その日は演習も使役も免除になるので、たいへん楽だった。
原典より
部下をよくいびる上官の軍力のさやに兵隊たちが醤油をいれておいた。—— 現代民話考 ― 軍隊(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 軍隊(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 軍隊』を小話単位で全712話収録。徴兵・新兵・上官・戦地・戦争の残虐・敗戦・収容所・軍隊の怪談など、軍隊と戦争にまつわる兵士たちの現代民話を全国(一部は戦地・海外)から採集し話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明189話・市区町村判明76話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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