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三人姉妹が贈った羽二重のマフラー

所在地山口県岩国市
年代昭和二十年
登場沖井千代子、体験者・三姉妹の一人
出典現代民話考 ― 軍隊

どんな伝承か

昭和二十年頃、岩国に美しい三人姉妹がいた。ふとしたきっかけで特攻隊の隊員たちが遊びに来るようになり、休暇には十人ほどが集まってピアノを弾いて歌った。夏、隊員たちは特攻基地へ移動すると告げた。姉妹の母は小豆の入った枕をほどいてぜんざいを煮てふるまい、白い羽二重を切って十人分のマフラーを仕立てた。白いマフラーを首に巻いていると死ぬときそこだけ焼け残り苦しくないという言い伝えによるものだった。翌朝、飛行機が旋回して九州へ飛び去り、隊員たちは終戦の前々日に出撃して死んでいったという。三姉妹の一人は松谷みよ子の友人・沖井千代子であった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 軍隊(松谷みよ子・民話・口承文芸)

『現代民話考 ― 軍隊』は、松谷みよ子が編んだ、軍隊と戦争をめぐる現代の民話の集成である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞き書きによって寄せられた話をもとに、十五年戦争を中心に徴兵検査から新兵のしごき、戦地、虐殺や飢え、敗戦、収容所、戦犯、軍隊生活の怪談までを収める。巻頭に序文「明日の民話のために」と論考「軍隊考」を置き、十三の部に分けた各話の末に話者と回答者の名と在住地を記す。

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特攻隊 二白いマフラー特攻隊員

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