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中島飛行機武蔵野工場

所在地東京都武蔵野市(中島飛行機武蔵野工場)
年代現代
登場大塚、石上正夫、上等兵・同じ点呼の列にいた兵
出典現代民話考 ― 軍隊

どんな伝承か

昭和十九年十一月二十四日、マリアナの基地を飛び立った爆撃機が初めて東京を空襲し、一万メートルの高空から爆弾と焼夷弾を落とした。報告の地は武蔵野の中島飛行機の工場で、地下壕に逃れていた女子挺身隊の女学生たちを直撃弾が襲い、多くが黄燐に肌や髪を焼かれて命を落とした。兵隊だった筆者はその亡骸を運んで畑に埋めたが、夜になると体に付いた黄燐が鬼火のようにぽっぽっと燃えていた。その夜、大塚上等兵らと約百名の少年兵が整列して点呼を受けていると、巨大な火の玉が西から東へゆっくり飛び過ぎ、まるで火の玉の閲兵を受けているかのようだったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 軍隊(松谷みよ子・民話・口承文芸)

『現代民話考 ― 軍隊』は、松谷みよ子が編んだ、軍隊と戦争をめぐる現代の民話の集成である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞き書きによって寄せられた話をもとに、十五年戦争を中心に徴兵検査から新兵のしごき、戦地、虐殺や飢え、敗戦、収容所、戦犯、軍隊生活の怪談までを収める。巻頭に序文「明日の民話のために」と論考「軍隊考」を置き、十三の部に分けた各話の末に話者と回答者の名と在住地を記す。

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